【第9回】五臓を守る④【ケントの中医学習塾】

こんにちは!

大雨による水害と猛暑による暑い日が続いていますね

 

今回は最後の五臓「腎」についてお話していきますね^^

 

「腎」の機能は成長や発育、老化など生命力をつかさどるものや、夜間尿など膀胱系の問題に関する水を司る機能などがあります。

そのうえで「腎」の機能を損傷すること、機能を高めることについてお話していきます。

1.加齢

腎の機能は親の影響を大きく受けます。腎は「先天の精」と言い、人はみな親の腎の機能の一部を受けて生まれます。男性なら8の倍数の年齢、女性なら7の倍数の年齢で成長し、衰えていきます。詳しい話はまた別の機会にしますね^^

誰もが平等に受ける機能低下ではありますが、個人差はあります。腎の機能を守ることで加齢による腎機能低下を比較的緩やかにすることができます。

 

2.生殖行為

生殖行為は生命にとって必要ですが、しすぎるのは良くありません。生殖と腎の機能は深い関係があり、過度な生殖行為は腎の機能を損傷させてしまい、同年代の人と比べて老化が早くみられることもあります。

 

3.過労・ストレス

オーバーワークは体にとって非常にまずい状態です。人のエネルギーには「先天の精」である腎と「後天の精」呼ばれる消化器系でもある脾がとても重要です。

過労やストレスは脾に大きなダメージを与えることがあります。ショックを受けている人が食欲不振になったり、疲れすぎてまともな食事をとれなかったりする人も多いです。

「後天の精」を作る脾の機能が低下し、エネルギーである「精」を作れなければ、もともと在庫がある「先天の精」である「腎精」を使うしかありません。この「腎精」は増えることはない非常に大事なものと考えられているので、ストレスや過労からまともな食事が取れなくなることが腎に悪影響を及ぼします。

 

 

では、腎の機能を守るためにどのようなことをしていけばいいでしょうか?

何より大事なことは、

1.体に負荷を掛けすぎないこと

過度な負荷は体の五臓のどこかしらに影響がでます。また、腎は体のすべての臓腑と深い関わりがあるため、どこかの異常が長引けば必ず腎に影響がでます。なので精神的にも、肉体的にも負荷を掛けすぎないようにすることが非常に大事です^^

2.食養生

食養生はどの臓腑にも当てはまりますが、特に腎は養生として食養生などが大きな割合を占めます。言い換えると食養生以外での「補腎」の養生は難しいです。

腎にいい食べ物としては、海老や黒ゴマ、黒豆、山芋、うなぎやクルミなどがあります。詳しい話はまたお話ししますね^^

 

 

いかがでしたか。

「腎」は体の大事な機能ではあるけれど、それを守るのが難しい臓器でもあります。なので毎日少しづつ「補腎」をしていくことで人生が全く違う道へと開けるかもしれません。

次回はまた違うお話をします。またよろしくお願いします^^