こんにちは、ケント先生です。
更年期になっていわゆる更年期症状や更年期障害と言ったような体調不良に悩む方が多いと思いますけど、その初期症状のサインと何かってあると思いますか?
ありますよ。ぜひ見ていってください。
最近、なんだか疲れやすい。以前よりイライラしやすくなった。夜中に何度も目が覚める。急に汗が噴き出す。更年期になるとそういうことが増えてきます。「年齢のせいだから仕方ない」「忙しいだけ」「もう若くないから」そんなふうに思って我慢している方はとても多くいらっしゃいます。でも、その不調は単なる年齢のせいではなく、更年期の始まりを知らせる体からのサインかもしれません。
更年期という言葉を聞くと、ホットフラッシュや閉経後を思い浮かべる方も多いと思います。しかし実際には、更年期の変化は40代前半から少しずつ始まる方もいます。何となく体調が変わった。以前は平気だったことが辛くなった。そんな小さな変化こそ、更年期の入り口であることが少なくありません。
特に40代後半から50代前半は、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく変化する時期です。エストロゲンは、月経や妊娠だけではなく、骨や血管、肌、自律神経、脳、心の働きなど全身に関係しています。そのため、このホルモンが急激に減ったり増えたりを繰り返すことで、体も心も大きく影響を受けるのです。
そして大切なのは、これはあなたのせいではないということです。気合いが足りないわけでもありません。怠けているわけでもありません。性格が変わったわけでもありません。東洋医学では、この状態を腎の力が少しずつ弱くなり、気や血、水のバランスが崩れ始めた状態と考えます。若い頃は十分にあった体のエネルギーや潤いが少しずつ減り、自律神経も乱れやすくなります。すると、体だけではなく心にも様々な変化が現れるようになります。
今日は、更年期の初期症状として現れやすい7つのサインをご紹介します。もし当てはまるものがあれば、体が少し休んでほしいと伝えてくれているサインかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
1つ目は、疲れが取れなくなることです。
朝起きても疲れが残っている。休日にゆっくり休んでも回復した感じがしない。以前なら平気だった家事や仕事でも、すぐに疲れてしまう。そんな状態です。体を車に例えると、エンジンオイルが少なくなっている状態です。アクセルを踏めば走ることはできますが、部品への負担はどんどん大きくなります。その状態で走り続ければ、故障しやすくなります。体も同じです。若い頃と同じように頑張っても、回復する力そのものが少しずつ低下しているため、疲れが蓄積しやすくなります。東洋医学では、気虚や腎虚と呼ばれる状態が関係していることがあります。NGなのは、疲れているのに「まだ頑張れる」と無理を続けることです。無理を重ねるほど体のエネルギーはさらに消耗し、疲れが慢性化しやすくなります。おすすめなのは、卵、魚、鶏肉、黒ごま、山芋、なつめ、クコの実など、体を補う食材です。まずは朝食に卵を1個追加するだけでOKです。また、休むことにも罪悪感を持たないようにしてください。しっかり休むことも健康のための大切な時間です。続けることで疲労感や朝の重だるさが軽くなりやすくなります。
2つ目は、イライラしやすくなることです。
以前は気にならなかったことが気になる。家族に強く当たってしまう。職場でつい感情的になってしまう。そんな変化です。東洋医学では、肝には気の流れをスムーズにする働きがあると考えます。川の流れが良ければ水は澄んでいます。しかし流れが悪くなると水は淀みます。心の状態も同じです。ストレスが続いたり、更年期でホルモンバランスが変わると、気の巡りが悪くなり、イライラしやすくなります。NGなのは、感情を押し込め続けることです。我慢ばかりしていると、さらに気の巡りが悪くなってしまいます。おすすめなのは、散歩、深呼吸、ストレッチなど軽い運動です。食べ物では、みかん、レモン、しそ、ジャスミン茶など香りの良いものがおすすめです。まずは1日5分歩くだけでも十分です。体を動かすことで気分が切り替わり、自律神経も整いやすくなります。続けることで気分の波が穏やかになりやすくなります。
3つ目は、眠りが浅くなることです。
寝付きはいいのに途中で目が覚める。朝早く目が覚めてしまう。ぐっすり寝た感じがしない。そんな状態です。体をスマートフォンに例えると、充電器にはつながっているのに十分に充電できていない状態です。睡眠時間は確保できていても、睡眠の質が低下しているため、体も脳も十分に回復できません。東洋医学では、血や陰という体を潤す力が不足すると、心が落ち着かなくなり眠りが浅くなると考えます。NGなのは、寝る直前までスマートフォンを見ることです。スマホの光だけでなく、情報そのものが脳を興奮させてしまいます。おすすめなのは、ぬるめのお風呂にゆっくり入ること。読書をすること。白湯を飲むこと。なつめ、百合根、蓮の実、ホットミルクなどもおすすめです。まずは寝る1時間前にスマホを見るのをやめるだけでも十分です。続けることで睡眠の質が改善しやすくなります。
4つ目は、急に汗が出ることです。
顔だけ熱くなる。上半身だけ汗が止まらない。急にカーッと熱くなったと思ったら、しばらくすると落ち着く。これは更年期の代表的な症状で、ホットフラッシュと呼ばれます。体温調節をしている自律神経が乱れることで起こります。体温の司令塔が少し混乱してしまい、実際には暑くないのに暑いと判断して汗を出してしまうのです。NGなのは、辛いものやアルコールを摂り過ぎることです。症状が強くなることがあります。おすすめなのは、豆腐、豆乳、大豆製品、きゅうり、トマト、梨、れんこんなど体を潤す食材です。また、汗をかくからといって水分を控えるのではなく、少しずつこまめに補給することも大切です。まずは毎日豆腐を1品食べることから始めてみましょう。続けることでほてりや発汗が落ち着きやすくなります。
5つ目は、気分の落ち込みです。
やる気が出ない。何をしても楽しくない。涙もろくなった。以前好きだったことにも興味が持てない。そんな状態です。女性ホルモンは脳内のセロトニンという気分に関係する物質にも影響しています。そのため、更年期になると気持ちが落ち込みやすくなることがあります。東洋医学では、気血不足によって心や脳に十分な栄養が届いていない状態と考えることがあります。NGなのは、一人で抱え込むことです。誰にも相談せず我慢を続けると、さらに気持ちが沈みやすくなります。おすすめなのは、朝の日光を浴びること。散歩をすること。友人や家族と会話をすること。魚、卵、ほうれん草、なつめなどもおすすめです。まずは朝5分だけ太陽の光を浴びることから始めてみましょう。続けることで気持ちが前向きになりやすくなります。
6つ目は、肩こりや頭痛です。
今までなかった肩こりが出てきた。頭が重い。首が張る。そんな方も少なくありません。更年期では血流が悪くなり、自律神経の乱れによって筋肉も緊張しやすくなります。東洋医学では、気や血の巡りが悪くなった状態と考えます。NGなのは、長時間同じ姿勢を続けることです。デスクワークでも家事でも、こまめに体を動かすことが大切です。おすすめなのは、肩回し、ラジオ体操、ウォーキングです。食べ物では、生姜、玉ねぎ、青魚、黒酢などがおすすめです。まずは1時間に1回肩を回すだけでも構いません。続けることで肩こりや頭重感が軽くなりやすくなります。
7つ目は、急な体重増加です。
食べる量は変わらないのに太る。お腹まわりだけ脂肪が付きやすくなった。そんな方は少なくありません。年齢とともに筋肉量が減り、基礎代謝も低下していきます。体を暖房に例えると、以前は少ない燃料でも暖かくなっていたのに、今は同じ燃料でも暖まりにくくなっている状態です。さらに女性ホルモンの変化も重なり、脂肪が付きやすくなります。NGなのは、食事を抜いたり極端なダイエットをすることです。かえって筋肉が減り、代謝が落ちてしまいます。おすすめなのは、魚、大豆製品、海藻、きのこ、野菜、雑穀、発酵食品です。そして軽い筋力トレーニングやウォーキングも取り入れてみましょう。まずは毎食みそ汁を1杯加えることから始めてみてください。続けることで代謝を保ちやすくなります。
疲れが取れない。イライラする。眠れない。汗が出る。気分が落ち込む。肩こりや頭痛がある。体重が増える。これらは更年期の初期に現れやすい代表的なサインです。もちろん全ての人に当てはまるわけではありません。しかし複数当てはまる場合は、体が少し休んでほしいとサインを送っている可能性があります。
更年期は病気ではありません。人生の大きな節目であり、体が新しいバランスへ移行している大切な時期です。この時期に無理を重ねるか、自分をいたわるかで、その後の10年、20年の体調にも大きな差が生まれます。頑張ることも大切ですが、それ以上に整えることを意識してみてください。そして症状が強かったり、日常生活に支障がある場合は、一人で我慢せず婦人科や更年期外来、漢方薬局などに相談することも大切です。一人ひとり体質は違います。自分に合った方法を見つけることで、更年期は決して怖いものではありませんよ。





