こんにちは、けんとです。
長かった寒い冬が終わりようやく暖かな春を感じられるような気温になってきましたね。そして春になると増えてくるのが花粉症です。今回は花粉症について東洋医学的な観点からお話ししていきたいと思います。
今年の花粉は例年と比べて150%以上と多いようで、毎年花粉に悩んでいらっしゃる方はもう花粉を感じて鼻や目が大変なことになっていることだと思います。何言う私も花粉症で、社会人2年目で会社のゴルフ大会に行ってから発症しました。ゴルフ場は花粉の量が町中と比べると段違いに多いですし、許容量をオーバーしてしまったんでしょうね。もともと鼻が弱くアレルギー性鼻炎もありましたから、そういう人は鼻に新しい症状も出やすくなります。その頃は漢方など知りませんでしたから、どうしようもありませんでしたね。今でも悩まされる日はありますが、対症療法的に漢方薬を使うことが多いです。症状に合わせて使うこともできますが、汎用性の高い、粘膜を強化して免疫力を上げるものを使うと10秒くらいで楽になるので重宝しています。
この漢方薬は何より汎用性が高く、花粉症で目をこすってしまいゴーグルをつけざるを得なかった小学生に薄いもので飲んでもらうとパッと良くなり1~2週間後に来ていただいたときはゴーグルなしでお会いすることができました。その後はお母様の献身な食事改善などもあり、全く漢方を飲まなくても花粉症が全然でなくなったと聞いてうれしく思いましたね。また、そのお姉ちゃんも喉が弱いのですが、それと合わせて別のものを一緒に飲んでもらうと毎年病院に行っていたのが病院に行かなくなったと喜んでいました。漢方だけでなく、食事に気を付けているからこそ、最後の一押しを漢方でできた好事例ですね。
さて、花粉症の話に戻りますが、花粉症で多い症状と言えば鼻水鼻づまり、目の痒み、くしゃみなどが多いですね。
西洋医学では、花粉という異物に対して免疫が過剰に反応するアレルギー疾患と説明されます。では東洋医学では、花粉症をどのように捉えているのでしょうか。
東洋医学では、花粉そのものだけを原因とは考えません。体の中のバランス、特に「気」「血」「水」の状態や、体を守る力である「衛気」の働きが大きく関わると考えます。
まず重要なのが「衛気」です。衛気とは、体の表面を巡り、外からの邪気、つまり風や寒さ、乾燥、花粉などの刺激から体を守るバリアのような働きをするエネルギーです。この衛気が十分であれば、花粉に触れても過剰な反応は起きにくいと考えます。
しかし、疲労やストレス、睡眠不足、胃腸の弱りなどが続くと、衛気は弱くなります。すると体の防御が不安定になり、花粉に対して敏感に反応しやすくなります。東洋医学では、これを「衛気虚」と呼びます。風邪をひきやすい人や、気温差で体調を崩しやすい人は、このタイプが多いです。
次に多いのが「水」のバランスの乱れです。東洋医学の「水」は体液全体を指しますが、この水の巡りが悪くなると、鼻水やむくみ、頭重感などが出やすくなります。花粉症で透明な鼻水が止まらないタイプは、この水の停滞が関係していることが多いです。これを「水滞」といいます。
一方で、目のかゆみや充血、鼻の粘膜の炎症が強いタイプでは、体に熱がこもる状態、つまり「風熱」が関与すると考えます。のぼせやすい、顔が赤くなりやすい、イライラしやすい方に多いタイプです。
つまり東洋医学では、花粉症といっても一つではなく、衛気が弱いタイプ、水が滞るタイプ、熱がこもるタイプなど、いくつかの体質パターンに分けて考えます。そして体質に応じて対策や漢方を選びます。
ここでよく質問されるのが「高齢者は花粉症になりにくいのはなぜか」という点です。東洋医学的には、年齢とともに体の反応性が穏やかになること、そして若い頃に比べて過敏な反応が起きにくくなることが関係すると考えます。ただし、若い頃から花粉症だった方は高齢になっても続くことは普通にあります。
では日常生活でできる東洋医学的な花粉症対策をいくつかご紹介します。
まず一つ目は「胃腸を整える」ことです。東洋医学では、衛気は胃腸から作られると考えます。甘い物、脂っこい物、冷たい飲食、食べ過ぎは衛気を弱らせます。特に春先は、胃腸を休める食事を意識すると花粉症が軽くなる方が多いです。
二つ目は「首元と背中を冷やさない」ことです。花粉症は風邪の影響を受けやすい症状です。首の後ろや肩甲骨の間は防御の要所で、ここが冷えると鼻症状が悪化しやすくなります。薄手のストールやインナーで調整するだけでも違います。
三つ目は「睡眠」です。睡眠不足は衛気を消耗させ、アレルギー反応を強めます。花粉症シーズンこそ早めに休むことが体質改善につながります。
東洋医学では、花粉症は単に花粉の量だけで決まるものではなく、体の状態によって出方が変わると考えます。同じ環境でも症状が出る人と出ない人がいるのは、体の防御バランスの違いと見るわけです。
もし毎年つらい花粉症がある方は、症状を抑えるだけでなく、体質を整える視点もぜひ取り入れてみてください。季節の変化に負けない体づくりは、花粉症だけでなく春のだるさや体調不良の予防にもつながります。
今日は花粉症を東洋医学の視点からお話ししました。少しでも皆さんの春の過ごし方の参考になれば嬉しいです。それではまた次回お会いしましょう。





