【第7回】五臓を守る②【ケントの中医学習塾】

こんにちは!

じめじめした湿気が体にまとわりついてツライです、ケントです^^

今回は前回の続きで、「心」以降の五臓についてお話ししますね^^

 

「心」は西洋医学の心臓と同じ部分も指しており、似たような部分もありながら、全く違うところもありますのでそちらを紹介していきます!

「心」の機能を損耗させてしまうこととしては

 

1.汗をかきすぎること

適度な運動をして適度な汗をかく分には全く問題ありません。特に梅雨や夏の時期は気温が上がるとともに体の中にこもった熱を汗と一緒に体の外へ追い出せるのでむしろ推奨します。

しかし汗をかきすぎると体の中では「心」にダメージが行くので夏の間や夏の終わりごろに不眠や動悸・倦怠感などの症状が出てきます。

特に学生は真夏の炎天下で激しくスポーツをしている子も多いですからケアは必要になってきます。

失ってしまった汗を補充しないといけないので清涼飲料水なども取っていきましょう^^

 

2.体に悪いものをため込みすぎること

体にとって良くないものをため込みすぎると体調はどんどん崩れていきます。

疲れやすい、やる気が出ない、体が重い、眠れない、頭痛など、いろいろな症状が出てきます。その症状自体は「心」に直接的に作用するものではありませんが、その状態が長く続くと「心」にまで影響が出てくることがあります。

突然気を失う、発狂する、幻覚をみる、突然怒り出すなどの症状は「心」との影響が見られます。漢方でもお手伝いはできますが、病院で検査、治療していただくことをお勧めします。

 

3.ストレス

こちらは「肝」の時も紹介しましたが、ストレスを受けることで「心」に影響が及ぶこともあります。「肝」の時はイライラや耳鳴りといった部分を紹介しましたが、「心」では動悸や不眠といった症状が現れます。

こちらも前回と同様に離れるなりストレス解消するなりしましょう!しかしそれだけではよくならないときは体力が衰えている可能性があるのでしっかり休んだり栄養補給をしたりして体力を回復させましょう!!

 

 

順番から行くと次は「脾」ですが、少し長くなるので先に「肺」についてお話ししますね^^

「肺」は基本的に呼吸器周辺と思ってもらえれば大丈夫です。なので「肺」の機能が失調してしまうこととしては

1.風邪をひく

風邪をひいたら皆さん咳をすることがあります。咳は体の中に悪いものが入ってくるのを防ごうとする防御的な役割もありますが、実際もう体の中に入って「肺」の機能が失調しているため咳が出ている場合が多いです。

防ぐ手段としては普段から免疫力を上げておいたり、風邪の初期段階で早めの対応をすることで軽く・早く良くすることができます。

 

2.乾燥

「肺」は乾燥に弱い臓器といわれており、乾燥する季節に機能が失調しやすくなります。東洋医学でいうと秋が乾燥の季節であり、そのまま冬も気温が低く、乾燥した空気が続きます。なので秋の終わりから冬にかけて風邪や感染症がはやりやすい、というようなことが起きます。

これは皆さんも乾燥は肌で感じていらっしゃるので加湿器を家においてある家庭も最近では珍しくないですね^^

 

3.喉の使い過ぎ

これは職業が結構限られてきます。歌手や教師、講師など、大勢の前で大きな声を出して話さないといけない方や声優など少し無理をして声を出さないといけない方が喉のケアが足りず「肺」の機能が失調してしまっているという状態です。有名人で声帯のポリープがあるという話題も聞きますね。

十分なケアをすれば必ず良くなるわけではありませんが、漢方や食養生ですこしでも喉のケアができるようにしていくことが大事です。

 

今回はこれまで!次回は「脾」について話します^^

お楽しみに!!