【第6回】五臓を守る①【ケントの中医学習塾】

こんにちは!

今回は前回お話しした五臓の機能を損耗してしまうこと、そしてそれを守ることについてお話ししますね^^

 

1つ目は「肝」です!

肝の機能は前回お話ししたように血を蓄える働きと気の流れを調整するものなどがあります。

その中で肝の機能を消耗させてしまうことは

1.ストレスを受けること

ストレス社会ともいえる現代はそこら中にストレス要因があります。例えば職場・家庭内での人間関係、激務での肉体疲労、将来への不安、ひどい暑さや寒さなどがそれに当てはまります。

どこかでリラックスできる時間帯や時期があれば良いのですが、金銭的問題や時間的問題からできない人が多数いらっしゃいます。リラックスなどしてストレスの解消ができないとどんどん肝にダメージが行き、体調が悪くなってしまいます。前回でもお話ししたイライラや落ち込み、ひどくなるとめまいや耳鳴りといった症状も出てきます。

2.目を使いすぎること

目は肝と密接な関係にあるといわれます。西洋医学の話ですが、肝機能が低下すると黄疸(おうたん)といい白目の部分が黄色くなってしまいます。一例ではありますが、そのように肝の不調は目に表れやすいのです。

目への負担としてわかりやすいのがスマホやテレビの見過ぎです。テレビからパソコン、スマートフォンへと発展していくうえで、同時に私たちと画面の距離も近づいています。仕事でパソコンを使う人などは一日数時間もパソコンの画面を見ています。しかもスマホをよく見る方々は家に帰ってからもパソコンやスマホを見て娯楽を楽しむ人が多いです。昔に比べて目への負担はどんどん大きくなっています。

3.出血

肝は血を蓄えておく臓器です。そこになければならない血が少なくなると肝の機能がうまく働きません。

例えば女性の生理が一番身近ですね。毎月のように出血するように女性の体はできていますが、それに見合うだけのエネルギーや血へ変わってくれるものを取らないとどんどん血が減っていき不調になります。更年期障害と呼ばれる時期は長年血を失い続け体の中の血の量が少なくなってしまっていることによるものも少なくありません。

また男性でも過労で体のエネルギーが足りなくなり似たような不調になることもあります。最近男性型更年期という言葉も出てきていますが関連性はあります。

ケースとしては少ないですが事故による大量出血でも文字通り多くの血が失われていきます。

 

上記からわかるとおり、普段の生活を送るうえで肝へダメージが行く人がほどんどだと思います。

その中でいかにしてダメージを減らすか、回復させていくかについてお話しします^^

 

1.ストレスから離れること

離れられるものなら離れてるよ!という気持ちになるかもしれませんが、あくまで肝の機能へダメージを与えない方法です

意外と体調不良とストレスが結びついているということを知らない方もおられるのでご参考までにお願いします。

 

2.ストレス解消

趣味だったり、ぼーっとしたり、お話しするだけでも大丈夫です。軽いランニングや温泉旅行、友達とのおしゃべりなどはいいです。他にも好きな音楽を聴いたり逆に歌ってみたりなど色々あります。

ご飯や甘いものを食べまくるのは次回以降お話ししますがほかの臓器への負担となり、巡り巡って肝へダメージが行ってしまうのでよくないです

 

3.目を休ませる

ゲームなどをすると1時間に15分は遠くを見て目を休ませてあげる、などの文言がありますがその通りです。目を使いすぎることでダメージが行くので同じ3時間パソコンを使っていたとしても途中途中で休ませてあげることで目への負担が変わります^^

 

4.深呼吸

今あげたことが難しいかたもおられるかもしれません。そういう方は背伸びと深呼吸をしましょう。

朝起きて日光を浴びながら背伸びと深呼吸。

お昼ごはんを食べた後に背伸びと深呼吸。

夜お風呂上りに背伸びと深呼吸。

まずはここから変えていきましょう^^

 

いかがでしたか?ほかにも食養生などがあります。そちらは少し長くなるので次回以降にまたお伝えしますね^^

次回は五臓の「心」以降の消耗や守り方についてお話ししますね^^

お楽しみに!!