こんにちはけんとです。
今回は高血圧についてです。
高血圧の方、増えていますよね。昔と比べて増えている原因の一つにはWHOの基準が厳しくなっていることがあります。といっても昔の話ですけれども。
2024年現在の高血圧の基準値は上が140、下が90以上で、この基準値以上になると治療が必要となってきます。また、特定検診等の基準も照らし合わせると上が130、下が80以上で病院への受診を推奨されています。そうしてみなさん高血圧だと診断されて血圧の薬である降圧剤を飲むことになるのです。
降圧剤の利用割合を調べてみますと、60代以上で約3割、70代以上で約4.5割の方が利用しているそうです。多いと思いますか?少ないと思いますか?
私はこれを見て少ないなあと感じてしまいました。なぜなら、初めてくるお客様やお客様のご友人などが皆降圧剤を飲んでいる方ばかりなのです。来る方来る方皆さん降圧剤を飲んでいます。降圧剤を飲んでいるから調子が悪くなっているのか、調子が悪いから血圧が高くなって降圧剤を飲まなくてはいけなくなったか、は不明です。もともと悩みがあり、通院していた方が血圧を測り、高血圧と診断を受けた方が多いのかなと今のところ思っています。
降圧剤が必要な方はいらっしゃいます。なのでそういう方が降圧剤を飲むのは推奨です。例えば、お笑い芸人コンビ「サンドウィッチマン」の伊達さんは200を超えていたようです。そういう方はすぐにでも降圧剤を飲まなくてはいけないですし、少なくとも200を超えないようにしなくてはいけません。
しかし、そうではなく降圧剤を飲んで110台の方が当店にいらっしゃることがあります。飲まなかったらどれくらいなのか非常に気になるところです。
私が一番疑問に思っている点は、なぜ基準値が年齢によって変化しないのか、ということです。昔の日本では年齢+90が基準値でした。ですので50歳だと140、70歳だと160、80歳だと170以下であればそこまで問題にしなくてもよかったのです。私はこれに賛成で、10代の血圧の基準と、80代の血圧の基準が同じであっていいはずがないと考えています。
人は老化していくことで潤いが無くなってきます。10代の肌と30代の肌でもつやつや具合が違うように、50代と80代の肌も違います。体から潤いがなくって行くと体は固くなります。皮膚もざらざらするだとか、関節も動かしにくくなってくるなどがあります。
つまり血管も固くなっていきます。10代の血管と80代の血管は弾力性や柔軟性が違います。やわらかい血管だと血管自身が動き血流を送ることができます。80代の固くなってしまった血管にはそれができません。
血圧は何故高くなるのか?
それは体の隅々に血流を送る力が必要だからです。血管が柔らかいとそこまで強い力は必要ありません。逆に血管が固いと血液を押し出す力がよくなってしまうので強い力が必要になってきます。
わかりやすい例としてキリンがいます。キリンは首が長く、脳までに血流を届けようとしても血圧が低いと届かず死んでしまいます。なのでキリンの血圧は高いのです。上が250、下が200といわれています。人間だと血管が破裂して死んでしまうかもしれませんね。
血圧が高いということは体の隅々へ血流を送る負荷が大きくなっているということです。負荷が大きくなっていると心臓に負担がかかり、固くなっている血管も破れやすくなってしまっているのでそちらの問題が出てくる可能性はあります。ですので血圧を下げて心臓への負荷、血管への負荷を下げる目的で降圧剤を使うことはなんらおかしくないようにみえます。
しかし血圧を下げることにより指先や内臓、脳などの毛細血管へ行くはずだった血流が行かなくなってしまいます。血液は酸素と栄養を運び二酸化炭素と不要物を回収しますがそれができません。腎臓にある糸球体でしっかりと血液を濾すこともできなくなるので腎機能は落ちていきますし体にごみがたまってきます。
ではどうすればいいのか、またお話ししていきたいと思います。